【マトリックス通信】 マトリックス会計って何?

 

 【マトリックス会計って何?】
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■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.199 2009/03/26
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■最近、マトリックス会計が
  税理士事務所に認知されるようになりました。
  各地の西研MGの参加者のなかに
  税理士事務所の名前が目立つようになったのです。

  MG(マネジメントゲーム)に参加された方は、
  すでにご存知のように
  5期分の決算をマトリックス会計で行います。

  初心者でも1時間で決算を、、、
  ということで、
  行列簿記をヒントに
  西順一郎先生がマトリックス会計を考案されたのは
  昭和51年、1976年のことでした。

  これまで30年以上、
  さまざまな改良を重ね、
  今のバージョンにたどりついたわけです。

  今週は、
  本当に久しぶりに
  マトリックス会計の話をしたいと思います。


■マトリックス会計が誕生した昭和51年(1976年)、
  ほとんどの会計事務所では、
  手作業で会計処理を行っていました。

  集計作業はすべて手計算です。
  毎月の試算表も決算書も、もちろん【手書き】です。
  電卓もまだ高価な時代です。

  当時の会計事務所は
  決算書や税務申告書を製造する
  【簿記会計技術者集団】のようなものでした。

  しかし今は、
  パソコンで会計処理を行なうのが
  当たり前の時代になりました。

  では会計処理上、何が変わったのでしょうか?
  実は何も変わっていないのです。
  当たり前ですよね。
  会計そのものが変わっていないのですから。


 【 マトリックス会計って何?】
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マトリックス会計には「借方・貸方」はありません。
  期末にマトリックス会計表を出力すると、
  たった一枚のシートに
  企業の1年間のすべての取引が表示されます。
  会計の資料だと思って見てはいけません。ただのタテヨコ表です。

   ⇒ 無料サンプル帳表はこちらからどうぞ(pdfファイル)
 
会計の知識は必要ありません。
  タテヨコにはそれぞれ同じ項目が並びます。
  ただし+(増加)と−(減少)が必ず【対】で存在します。
  マトリックス会計では、
  このようにすべての取引を「+・−」で表わすため、
  簿記会計が不得手な方でも楽に分かるようになるのです。

  ※簿記会計の知識がある方は、ヨコ(列)方向の項目が借方、
   タテ(行)方向の項目が貸方です。


 【 理にかなったマトリックス会計表 】
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簿記会計で習う「資産、費用」と「負債、資本、収益」は
  まったく正反対の性質を持っています。
  会計の仕組みをマスターする上で
  とてもわかりにくい部分のひとつです。

  しかしマトリックス会計では視覚的に簡単に分かるのです。
  マトリックス会計表の横軸は15列までは「資産と費用」です。
  16列以降は「負債、資本、収益」です。
  そして15列と16列を境に、[+]と[−]が逆転していますよね。
  これが会計における「借方項目」と「貸方項目」です。

  「資産と費用」は「借方項目」です。
  借方に仕訳された勘定科目は金額が増加することを意味します。
  反対に「負債、資本、収益」は「貸方項目」といい、
  貸方に仕訳された勘定科目はその金額分減少することになります。

では縦軸を見てみましょう。
  横軸と同じ配列なので15行までは「資産と費用」です。
  16行以降は「負債、資本、収益」です。
  そして同様に15行と16行を境に、 [−]と[+] が逆転しています。

  「資産と費用」は「借方項目」です。
  貸方に仕訳された勘定科目は今度は金額が減少します。
  「負債、資本、収益」は「貸方項目」なので 、
  貸方に仕訳された勘定科目はその金額分増加することになります。

  縦軸と横軸では項目の配列順番は同じなのですが、
  [+]と[−]がまったく逆になっています。
  「借方、貸方」の知識は不要です。
  会計は「プラスとマイナス」で考えたときに
  とても分かりやすくなるのです。

会計ソフトでは決算終了後は、
  翌期に残高を繰り越すために「年次更新処理」を行ないます。
  いわゆるこれが「次繰(次期繰越)」です。

  翌期に繰り越す勘定科目はB/S、つまり「資産・負債・資本」に
  属する勘定科目に限られます。
  P/Lに属する「費用・収益」の勘定科目は損益なので
  翌期への繰越処理は行ないません。

  期末処理と呼ばれるもので、
  帳簿を締めて新しく翌期の帳簿を作成し、
  B/S関連科目の残高を「前繰」として繰り越す
  手続きを行なうのです。

  たった一枚のマトリックス会計表には期首(前繰)からはじまって
  1年間のすべての取引が集約されます。
  そしてその結果、決算への一連の流れが手にとるように分かり、
  会計の仕組みを楽に理解することができるのです。

マトリックス会計は会計恒等式のカタマリです。
  つまり会計そのものであり、
  これを理解すると仕訳を含めて会計全体が分かるようになります。

  マトリックス会計表には前期と当期のB/Sが2枚、
  当期のP/LとC/Sがそれぞれ1枚含まれていて、
  相互の関係が一目瞭然です。

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■社長がマトリックス会計で会社を見られるようになると、
  何が始まるでしょうか?
  これまで経理部長の説明を聞いても
  よく分からなかったような内容が
  きちんと、分かるようになるのです。
  経理処理のおかしなところまで目が行くようになります。

  それどころか、経理部長や会計事務所に対して、
  仕訳の仕方まで指示するようになるのですから、
  経理担当者は
  たまったもんじゃありません。

  本気で決算書を経営に活用したい社長には
  ぜひ、オススメですよ。

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■私がセミナーで使っているテキストの16ページに
  図書室の話が載っています。
  お持ちの方はご覧ください。

  ☆07会計は図書室?!である 

  これがまさに会計そのものです。
  会計を語る場合に「会計恒等式」は絶対にはずせません。

  会計では
  「1円でも合わないと一歩も先に進めません。」
  とさえ言われるように、
  「会計恒等式」は、会計の根幹をなす原理原則なのです。

■どうして会計が素人にとって分かりにくいか? 
  ほとんどの「会計解説本」では
  「会計恒等式」に触れていません。

  会計という「カネ勘定」の本質を
  「決算書」という簿記会計の処理結果から説明しようとするから
  会計の全体像がぜんぜん伝わらないのですね。
 
  会計の中で「決算書」というのは、
  ほんの一部分に過ぎないのです。
 
■自社の経営状態を見る場合、
  マトリックス会計を使えば視覚的効果は抜群です。
 
  なぜ現金が増えたの?(減ったの?)
  売掛と在庫、それに買掛のバランスはどうなの?
  キャッシュフローは?
 
  B/SとP/Lそれにキャッシュフローが
  たった1枚のシートで見られるのですからね。
  B/Sとは、、、P/Lとは、、、
  などという仕組みの説明は一切要らないわけです。
 
■B/SとP/Lは、
  マトリックス会計表の中では【ほんの一部分】にすぎません。
  マトリックス会計表に表示される情報量は
  決算書とは比較になりません。
 
  文章で説明するととても大変ですが、
  画像で解説すると一発でマトリックス会計のスゴサが伝わります。
  決算書を分析しただけでは経営に役に立たない
  ということがよーく分かります。
 
  マトリックス会計の話が載った
  小冊子「儲けるための会計入門編」
  一度じっくりとご覧ください。
 

 

 

 


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