【マトリックス通信】 テキトー税理士が会社を・・・

 

 【テキトー税理士が会社を・・・】 
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■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.206 2009/06/05
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■今週は、ある本から抜粋した文章の一部を紹介します。

  ○例えば、ある企業が前年比125%の売上をたたき出したとしよう。
   創業間もない若い会社には、このような急性長はよくあることだ。
   しかし、たった1年で約25%も会社が大きくなったのである。
   ほかの中小企業がバタバタと潰れているなか、
   生き残っているだけでも立派なのに、売り上げ増。
   すごい。素直にそう思えるケースだ。

  ○ところが、である。
   売上げ増の一方で、人件費が前年対比135%まで増えていた。
   これはおかしい。
   この会社は、いわゆる"人が資本"の会社だ。
   材料費がかさむわけでも、在庫が余るわけでもない。
   設備投資も必要ない。だったら、人件費が増えた分以上に、
   売上げが増えていないといけないのだ。

  ○しかし、人件費の伸びが、売上高の伸びを上回ってしまった。
   これは、例えば従業員の数を増やしたぶん、
   売上げが伸びたのはいいが、「期待した以上には」
   伸びていないことを意味する。
   ここに経営助言をする余地があるわけだ。



■この文章、
  もうすでにお読みになった方もおられると思いますが、
  2009年1月に幻冬舎から出版された
   『テキトー税理士が会社を潰す』
  という本から引用したものです。

  著者は税理士の山下明宏さんです。
  タイトルが面白そうだったので読んでみました。
  「はじめに」には次のように書いてあります。

  ○私は税理士である。
   14年間にわたり、中小企業経営者と共にこの不況と戦い、
   ほとんどの企業を黒字に導いてきた。
   その経験を生かし、あなたの会社も黒字化する。
   これが本書の狙いだ。
  ○しかし、もうひとつ、大切な狙いがある。
   世にはびこる、"テキトー税理士"たちを滅ぼすことだ。
   彼らは、中小企業を食い物にし、破滅させる。
   私は本書を、彼らへの挑戦状のつもりで書いた。
  ○私は正しい税理士の姿を、中小企業経営者に伝えたい。
   そしてあなたの力を借りたい。
   この世から、中小企業に巣くうテキトー税理士を、
   追放してもらいたいのだ。
  ○そう、あなたはまだ、本当の税理士の姿を知らないのである。
   さて、あなたの隣にいる税理士は、どちらだろうか。
   テキトーか? それとも?


  本編もまさに、
  挑戦状をたたきつけられたかのような文章の連続です。
  ○第1章 中小企業を食い物にするテキトー税理士たち
  ○第2章 業績を伸ばすも落とすも税理士次第だ!
  ○第3章 税理士と筋肉質な企業をつくれ


■ではこの本でいっている「テキトー税理士」とは
  どのような税理士なのでしょうか。
  43ページに次のようなことが書いてあります。

  【(3)たった5.6%のまともな税理士に出会う4つの方法】
  ○なにせ目の前には、まともな税理士は、
   税理士全体のわずか5.6%しかいない、という現実がある。
  ○ここで、まともな税理士の算出方法を紹介しておこう。
   税理士が関与する企業は、全国で240万社
   (国税庁の実績評価 平成19事務年度)。
   そして、日本税理士連合会に登録している税理士は
   7万1000人だ。これをもとに、税理士一人当たり33.8社の
   関与先を持つと仮定する。
  ○一方、税務監査証明書を添付できている企業は13万6800社
   (国税庁の実績評価 平成19事務年度)。
   詳しくは後述するが、「税務監査証明書の添付」とは
   まともな税理士の標準業務のひとつであり、
   テキトー税理士には絶対に不可能なこと。
  ○では、まともな税理士が何名いれば、13万6800社すべてに
   税務監査証明書を添付できるかどうか、というと4047名。
   税理士7万1000人のうち、わずか5.6%、ということになる。



■決してこの本を薦めているわけではありません。
  この本を読み終わって、、 、

  じつは、

  ものすごく複雑な気持ち、、、

  なのです。

  なぜなら、
  この本には
  【確かにそうだ!】と思える部分もあるのです。

  おそらく、
  多くの税理士の方たちはこの本を読まれているはずです。
  そこでお願いです。
  率直な感想をお聞かせ願いたいのです。

  このメルマガで紹介させていただける場合には、
  実名か匿名希望かをお知らせください。
  経営者の方は
  経営者の視点からの感想を【ぜひ】お願いします。


  【続・テキトー税理士が会社を・・・】 
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■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.207 2009/06/11
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■先週から
  「テキトー税理士が会社を潰す」
  という本をテーマに
  お送りしています。

  今週はその続編です。
  早速、感想をお寄せいただきましたので紹介します。
  今回はすべて「匿名」にさせていただきます。

●(中小企業社長)
  私は経営者です。この本はすでに読んでいました。
  私が依頼している税理士にはない部分が、多数ありました。
  こんな税理士もいるのか? と驚いた反面、
  冒頭の次の部分についてはいかがなものか? 疑問に思います。
  『私は税理士である。
  14年間にわたり、中小企業経営者と共にこの不況と戦い、
  ほとんどの企業を黒字に導いてきた。
  その経験を生かし、あなたの会社も黒字化する。
  これが本書の狙いだ。』

  そして最後は「祈り」。黒字にするのは決して税理士ではありません。
  私たち経営者の仕事です。

●(税理士)
  この本に書かれている「テキトー税理士」という表現については、
  「ちょっと言い過ぎ?」という感じはしますが、
  これくらい言わないと分からないかな、という気もします。
  ただ、TKCがあまりにも前面に出過ぎていて、
  TKCシステムがいかにも「正義」という内容には
  賛同しかねます。
  でも「なるほど」と思えるような部分も結構ありましたね。
  経営者の皆さんが読まれたのであれば、
  ご自身が依頼している税理士が「まともな方」なのかを
  確認してみる良い機会かもしれません。


■そのほかにもご意見をいただきました。
  ○TKCを前面に押し出し、
   手法を押しつける内容に幻滅。(税理士)
  ○税理士や会計士だけが読む本ではない。
   企業経営者に向けた構成になっている。(中小企業社長)
  ○我々税理士業界に波紋を投げかける良いきっかけだ。(税理士)
  ○私だけが「正しい税理士」、他はみんな「テキトー税理士」。
   TKCの税理士だけが「マットー」という内容に
   憤りを感じた。(税理士)
  ○この本は中小企業の社長が読むべき1冊。
   お客である我々から税理士を教育しなければ
   いつまでたっても「先生」なのかもしれません。(中小企業社長)
  ○税理士のこれからのあり方を考えるのに
   絶好の書だと感じた。(税理士)


■予想外に多くの感想をいただき驚いています。
  ご協力いただいた読者の皆さま、ありがとうございました。
  私がこの本を読んで一番【おかしい】と思ったところは
  次の一節でした。

  例えば、ある企業が前年比125%の売上をたたき出したとしよう。
  創業間もない若い会社には、このような急性長はよくあることだ。
  しかし、たった1年で約25%も会社が大きくなったのである。
  ほかの中小企業がバタバタと潰れているなか、
  生き残っているだけでも立派なのに、売り上げ増。
  すごい。素直にそう思えるケースだ。
  ところが、である。
  売上げ増の一方で、人件費が前年対比135%まで増えていた。
  これはおかしい。
  この会社は、いわゆる"人が資本"の会社だ。
  材料費がかさむわけでも、在庫が余るわけでもない。
  設備投資も必要ない。だったら、人件費が増えた分以上に、
  売上げが増えていないといけないのだ。
  しかし、人件費の伸びが、売上高の伸びを上回ってしまった。
  これは、例えば従業員の数を増やしたぶん、
  売上げが伸びたのはいいが、「期待した以上には」
  伸びていないことを意味する。
  ここに経営助言をする余地があるわけだ。



■これをまとめると
   ○売上高が前年比125%に対し人件費は135%増
   ○"人が資本"の会社では人件費が増えた分以上に
    売上げが増えていないといけない
   ○これはおかしい
   ○ここに経営助言をする余地がある

  おそらく、
  これまで経験した過去の事例なのかもしれません。
  では、「人が資本の会社」とは
  どんな会社なのでしょうか。

  真っ先に思い浮かぶのが
  「会計事務所」なのです。

  この先、事務所拡大のために
  先を見込んで人を採用した状況で、
  人材投資や教育投資を積極的に行っている会計事務所が、
  「これはおかしい!」
  といわれているのです。

  もしかして、
  これは、
  税理士への挑戦なのかも、、、
  と、思ってしまいます。(^^


■『あなたの会社も黒字化する。』
  と【堂々】と言っておきながら、
  この事例には【金額】はまったく出てきません。
  【比率】だけで経営を語っているのです。

  比率重視の経営分析、経営助言は
  税理士である以上
  逃れられない【制約】なのかもしれません。

  はたして、
  この税理士が行う【経営助言】とは、
  どんな内容だったのでしょうか。
  一番知りたいこの部分の記述がないのがとても残念でした。

  経営は【率】ではなく【額】であることを
  もっと多くの税理士の方たちに分かって欲しいと思います。
 

 

 

 


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